2025_OCT_vol_9
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ポートをいただいており、その対応の素晴らしさにも大きな信頼を寄せています。さらに、導入後のご縁から、Ciメディカル主催のセミナーで講師を務める機会も頂き、私自身のキャリアアップにもつながる貴重な経験となりました。ー診療で実際に『Green18』をご使用いただいた感想をお聞かせください。山田◆皮質骨の鮮鋭度という点では、歯性上顎洞炎と副鼻腔炎の鑑別に迷う際でも、上顎洞底の状態がより明確に見えるため、診断に非常に役立ちます。またCT画像は、歯内療法においても根管の視認性が向上し、特に隠れた根管の発見が容易になります。例えば、上顎第一大臼歯のMB2根は、他社のCT画像と比較しても確認しやすいと感じます。歯内療法では的確な診断と精密な治療が求められるため、CTが欠かせません。その点で『Green18』はビューアーの機能も非常に優れており、申し分ない性能です。当院の歯内療法専門医も画像を見て「綺麗ですね!」と評価していました。 自動気道描画機能については、これからの重要な機能だと考えています。現状、気道描画が可能なCTはまだ限られており、エビデンスも多くはありませんが、小児矯正の実践を通じて、患者さんへのコンサルティングに活用しています。今後、私たちがこの分野でエビデンスを積み上げることで、例えば特定の患者さんはどのような体積になるかといった、より確定的な診断が可能になると期待しています。私の専門である摂食嚥下の分野でも、嚥下リハビリテーションに活用できる可能性があると感じています。ー今後、CT導入を検討されている先生方へ一言お願いします。 山田◆CTを選ぶ際に最も重要なのは、自分が納得できる製品を徹底的に追求し、慎重に選択することです。特にCTに関しては、放射線量や機器の仕組みについて十分な知識を身につけたうえで、性能をしっかり理解して選ぶことが大切です。その際、業者の提案だけに頼るのではなく、自ら他メーカーの製品を比較し、幅広く検討することをおすすめします。たとえば、「世界的に評価されているCTはどのメーカーなのか」「それはどこで購入できるのか」など、視野を広げて調べることで、思いがけない発見があるかもしれません。また、CTは歯科用機器の中でも特に大きな投資になります。経営面から見たコストパフォーマンスの良さも重視すべきポイントです。最終的には、価格、性能、サポート体制すべてを考慮したうえで、「これを選んでよかった」と心から思えるCTを導入されることを願っています。Profile2012 年 に 九 州 歯 科 大 学 を 卒 業 。小倉南歯科医院( 福岡県 )にて臨床研修を修了 。その後 、福岡県および熊本県内の開業医にて一般歯科・訪問歯科に従事し 、分院長や副院長を歴任。2021年3月『 医療法人社団 松下会 すこやか歯科クリニック 』を開院し 、院長に就任された。Green18の詳細はこちらPRODUCTS REVIEW  17

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