2024_MAY_vol_6
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化があり、採得する人によっても印象の精度は変わってしまいます。口腔内スキャナではそのような精度のバラつきが生じにくく、適合性のレベルが高くなると思います。さらに適合性については形成も大切なので、私はスキャナ印象する場合の形成には、クラウンのマージン設定を歯肉縁上にします。縁下になるとスキャンしにくく、出血があるとさらにスキャンしにくくなってしまうためです。そしてスキャンデータは、モニターで大きく見ることができるので、形成の良し悪しがはっきりわかります。これも大きなメリットだと思います。また、歯科衛生士や歯科技工士にも大きな画面で見られるので、しっかり形成しないと、いう気持ちがさらに強くなります。光吉◆効率化をはかる事を前提とした上で、さらにスタッフたちが新しい技術を使うことでも、治療技術の進化を日々実感しています。そして職業人として、自分の仕事に誇りを持って臨む、そんな気持ちが湧いてきていると感じます。サポート体制については、何かあった際にはまず営業担当者に連絡していますが、その場で回答をいただける事が多いので、安心感に繋がっています。些細なことでも引受けてくれ、営業担当の方自らが働きかけてくれるので、ユーザーとしても心強いです。また、専門的なサポートが必要な場合でも、すぐに担当の方へ取り次いでいただけるので、不安を感じることなく頼りにしています。歯科治療において、使用される材料は結果を左右する大きな要素だと考えています。時代が進み、歯科材料も新しくて良い物がどんどん出ていますが、私が知っている限りアルジネートを練る技術は30年以上前からあるものです。ところが昨今、デジタル化と共に進むIOSの普及によって、印象採取はスキャンをして終わる、そのような流れが世の中に起こりつつあるのを感じ、私もここで動かないといけないと思い『Aoralscan3』を導入しました。私は、常にアンテナを張って新しい情報を得るようにしています。それぞれ専門性もありますから、自分の周りに詳しい人がいれば、遠慮なく聞いてみたらいいと思います。新しいものが出てくれば情報を集め見極めた上で、いち早く導入する姿勢を持つ、これは材料学の世界では、とても大事なことだと思います。歯科治療のデジタル化が進む昨今、常に新しい情報へ意識を向け、見極め、いち早く行動する姿勢を持つことが大事 5”“ーこと、またサポート体制についてはいかがですか?導入後に変化を感じた導入を検討されている先生方へIOSが切り拓く! 歯科医療への革新光吉 平 先生滋賀県大津市内に光吉歯科医院、叡山歯科医院、2つの歯科医院を運営する、医療法人セント・パウロ。その医療法人の理事長であり、光吉歯科医院の院長も兼任。日本老年歯科医学会専門医、日本障害者歯科学会認定医、歯科医師臨床研修指導医、介護支援専門員の資格を持ち、朝日大学歯学部障害者歯科学分野 非常勤講師も勤める。子供から高齢者、健常者から障害を持つ方に至るまで、すべての方を対象に診察をされている。

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