2024_MAY_vol_6
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例えば、非常に高精度なものがあるとすれば、それはF1の車のようなものです。レースでは最も速いでしょう。しかし、実際の利用としては、街乗りや燃費の面などを考慮すると、小型の軽自動車や電気自動車の方が総合的に便利であることがあります。日々の臨床でも、STLデータを使用して3Dプリンター模型やインプラントのガイド作製、設計用ソフトへの使用を目的とした場合、『Aoralscan3』は使いやすさや拡張性の観点から見ても、ユーザビリティが高いと感じます。 ー  ”“森蔭◆海外メーカーの医療機器は、情報を待っているだけではタイムラグが生じてしまいます。ですから、試行錯誤を繰り返しながら、自らで情報収集に努め、様々な方のSNSやセミナーで知り合った先生から学びを得ています。デジタル分野は日進月歩なので、自身で実験や研究を通じて得た知見を共有し、情報交換を行いながら日々のアップデートに努めています。『Aoralscan3』は軽くて持ち 『Aoralscan3』は、患者さんと簡単にデータを共有できたり、組み込まれているソフトを使用して手軽に模型を作製できます。とある先生方から、コピーデンチャーの印象を簡単に採る事ができると聞いたので、試しに私も義歯を撮影してみました。元々持っていた他2台のIOSと『Aoralscan3』で撮影を比較してみたのですが、やすく、義歯の認識も速いので、約1分半という短時間で床縁まで綺麗に撮影ができました。特に、義歯治療が多い先生にとっては、優れた性能を発揮されるものと考えます。また、簡易的な矯正シミュレーションも可能なので、STLデータで作製する矯正装置にも応用できます。初診時やTBIなど、日々の診療において様々なアイデアを活かすことができる、優れた口腔内スキャナだと思います。購入して損はない、非常に使いやすい機種です。購入して損はない、 優れた機種です。どのようにされていますか。デジタル分野の情報収集は導入を検討されている先生方へIOSが切り拓く! 歯科医療への革新13森蔭 直広 先生2011年 日本大学歯学部総合診療科にて研修後、2012年 同大学歯学部口腔診断科学講座へ入局。2014年 奥羽大学歯学部口腔外科学講座 臨床助手を経て、都内開業医院にて勤務。その後、2018年 東京都文京区 飯田橋駅近くに『飯田橋エトワール歯科医院』を開院された。

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