CiプロダクツレビューAugust No.1
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で患者さんの理解、治療への積極性が高まります。その結果、効率良く収益を上げることができます。 第二に、勤務時間の短縮。スタッフが明るい時間に帰宅できる労働環境を考え診療の終了時間を17時にしました。近くに高校があります。スタッフは学生とほぼ同じ時間に帰宅しています。診療時間が短くても給与は一般的な水準より少し高く設定しています。勤務時間が短くても給与が水準を下回るようではスタッフがハッピーになれません。それを実現するため質の高い治療の提供以外にも、効率面で色々な工夫をしています。当医院は受付をコンシェルと呼び、待合室全体を管理する役目を果たします。一般的に歯科の受付の離職率は高く、その原因を調べたところ、歯科医院の受付の仕事量は、ホテルの受付の3倍というデータがあります。電話、会計、患者対応、カルテ管理など本当に多い。従来の仕事の量を減らし、より協力し合える環境づくりに取り組みました。具体的には、自動精算機、アポシステム、iPad対応のレセコン、インカムの導入です。患者さんはネット経由でアポが簡単に取れ、医院側もスケジュールやリコール管理が非常に簡単で効率的です。アポシステムは、Ciのイージーアポ2を使用、非常にシンプルで使い易く、何といっても月額使用料が他社の1/4程度と経済的です。来院された患者さんをインカムで私に知らせ、私はiPadでカルテを確認します。治療が終わるとチェアサイドでiPadを使ってカルテ入力から会計及び次回予約まで入力できてしまうので、患者さんはコンシェルでレシートを受け取り、そのまま自動精算機で会計するだけです。また滅菌室も工夫しています。滅菌室をコンシェルと隣接させ、お互いが見えるようドアをガラス張りにしました。そうすることで、どちらかが忙しい時は協力し合うことができ、余分な人件費の削減になります。スタッフの動線にもこだわり、全てをシンプルにし効率重視の設計になっています。 第三に、マイクロスコープを用いた次世代の歯科医師と衛生士を育てる日本一の教育の場を目指しています。今まで数多くのマイクロネイティブを育てました。より多くのマイクロネイティブを育成するため院内にマイクロスコープが実習できるトレーニングセンターを併設中です。日本のみならずアジア圏のドクターが集まるトレーニングセンターにすることが最終目標です。日本を代表し2017年APMアジア顕微鏡歯科大会講演、2020年AMマイクロスコープを用いた次世代のスタッフを育てる教育の場を目指す。4 PRODUCTS REVIEW

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